はなのしろが出来るまで

國酒プロジェクト始動

  • 「フランス語圏市場向け日本酒」

    「フランス語圏市場向け日本酒」の
    企画立案ワークショップ

  • 10月の中間発表・審査会

    10月の中間発表・審査会

  • 澤田酒造見学の様子

    澤田酒造見学の様子

ラーン&アクション・フォー・國酒プログラムは2017年6月より活動が本格的に始まり、商品企画やマーケティングに関してプロジェクトメンバーの学⽣が、日本酒の製造や海外の市場などについて説明を受けました。
8月には「日本酒の国際発信に関する基礎セミナー」及び、学生が企画する「フランス語圏市場向け日本酒」の企画立案ワークショップが開催され、農学部、経営学部、日本酒研究会などの多様な学部の学生が初めての顔合わせを行いました。国際日本酒普及連盟代表理事の宮田久司氏の説明の後、8つのグループに分かれ、プランを検討し、秋季でのブラッシュアップを経て、10月の中間発表・審査会で2〜3つの案が選考され、後期末の最終発表・審査会で1つのプランに絞られました。また、プロジェクトをより具体的に進めるにあたり、12月には地域の酒蔵を訪ね、実際の製造や製品化、流通などについて見学と聞き取りを行いました。

試作品のテストやフランス研修で知⾒を深める

  • プロジェクト会議の様子

    プロジェクト会議の様子

  • 指導をいただきながらの田植え

    指導をいただきながらの田植え

  • 名古屋周辺に在住のフランス人を対象にテストマーケティングとしての試飲会

    名古屋周辺に在住のフランス人を対象に
    テストマーケティングとしての試飲会

昨年度に選出されたプランを基に、商品の製造、マーケティング、販売準備等をより具体的に考案するため、プロジェクトチームとして本格始動することとなりました。プロジェクトチームはほぼ毎週木曜日、皆で集まって進捗の確認や議論を行う傍ら、米農家に協力いただき、酒米の生産に関わらせていただきました。また、プロジェクトを進めるにあたり、名古屋文化短期大学製菓クリエイトコース、アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会の皆様にご協力いただき、試作品の日本酒の試飲、及び組み合わせの提案として企画されている古酒と3種類のスイーツとのペアリングをテスト、提案についての議論や、名古屋周辺に在住のフランス人を対象にテストマーケティングとしての試飲会を行いました。9月にはフランス・アルザス研修を行いました。コルマールにあるアルザスワインの振興機関、CIVA(Conseil Interprofessionnel des Vins d’Alsace)や現地のワイナリーにお邪魔し、アルザスワインの背景にある物語、気候や土壌について学ぶほか、ストラスブール大学・日仏大学会館にて日本酒と愛知の発酵食品の講演、学生によるプロジェクトの発表、またマーケティング調査としてのテイスティングを行いました。12月にはフランス市場向けの製品の製造協力をいただく原田酒造合資会社の原田晃宏氏(代表社員)、今泉克康氏(製造担当)に対し、企画(製品コンセプト、対象顧客、製品仕様、販売方法等)についてプレゼンテーションを行い、1月中旬から製造開始予定のお酒について打ち合わせを行いました。

ラベルデザインやプロモーションを試行錯誤!

  • 「チャレンジ!國酒プロジェクト」

    「チャレンジ!國酒プロジェクト」について
    学生からの発表

  • ファブリス氏との面会にて

    ファブリス氏との面会にて

  • コルマールの日本ショップ「Konjaku」

    コルマールの日本ショップ「Konjaku」
    とのタイアップによるワークショップ

  • 日本酒セミナーの様子

    Ecole Hotelier(調理師・サービス専門学校)
    にて日本酒セミナーの様子

  • フランクフルトの日本酒バー・小売店

    フランクフルトの日本酒バー・小売店の
    J’epoca SAKAbarにて

2019年度は実際にできた商品を元に、ラベルの完成、情報提供内容の整備、販路開拓やプロモーションの検討と実施等を取り組みました。  9月には昨年度に続き二度目のフランス研修を行いました。在日本国ストラスブール総領事館への表敬訪問では、佐藤総領事にフランス市場向け日本酒の取り組みや製品について紹介を行い、その上でアルザス地方をはじめとしたフランス市場への日本酒の紹介、流通・販売等に関する情報提供や助言をいただきました。また、日本文化の愛好家であり、文化交流団体「AssociationKakemono」の代表を務めるファブリス氏についてもご紹介いただき、総領事館近くに位置する日本の漫画を中心とした店舗に訪問、今後の連携について協力関係を結ぶことについて前向きな意見交換を行いました。フランス・コルマールにある日本の文化や商品を取り扱う店舗「Konjaku」では、日本酒の紹介、そして学生の企画した日本酒の紹介とフィードバックを得るための機会設定としてワークショップを実施しました。ストラスブール市内のÉcole Hôtelière(調理師・サービス専門学校)「CEFPPA Adrien Zeller」において87名の学生を対象としたセミナーを行いました。
本機会は、学生の「同世代の食に関わる若年層に日本酒を知っていただく機会を提供したい」との思いにより実現したもので、参加した若い学生は非常に熱心に話に耳を傾けるとともに、様々な質問や食とのマリアージュに関する提案など、活発なやりとりが交わされました。